コンテンポラリージャズ


振付指導:神崎由布子

あふれるガガガ

 

作品紹介

apoptosis(アポトーシス:身体を成⻑させるために行われる細胞の自殺。初めからプログラムされた死。)

細胞達の生まれ、n回目 

私たち人間様の体の中では常に細胞達が命を巡らせています。

細胞達を糧として成長している人間様

 医学的に決められた中に潜む感覚的な約37000000000000個の営みを。

 

自分の体内を覗いてみましょう

 

 

振付:永石 凌

出演者:4年 一ノ瀬 陸 亀井文菜 佐藤 碧 佐藤三四朗

        田中彩乃 土橋 碧 安岡沙栄

    3年 後藤修慈 小林郁也 島田佳央梨 根之木優衣

      増田実里 水本壮一郎 宮崎紗奈子

    2年 木下花 本田観緒 村川南未

 

 

作品への意気込み

コンテンポラリージャズ作品「あふれるガガガ」 振付の永石 凌です。

皆さんは普段生活していて、自分の体の中で働く細胞のことを考えたことはありますか。

僕は子供の頃、病気をしてお医者さんに

「ボクちゃんの体の中で細胞くんが生まれ変わったら元気になれるからねぇ」

と言われたことを今でも覚えています。

細胞くんが生まれ変わったら、僕が僕で無くなるんじゃないの?

怖くなって、初めてそこで細胞と自分の関係を考えました。

どんなに孤独を感じても、どんなに心身が落ち込んでいても、

自分一人の体の中だけで37兆ものミクロの命が蠢いていると考えたら

なんだか生きて成長することに自信が持てますよね。

 

私が作る舞台は、あなたの体の中かもしれません。

ヒる仔

 

作品紹介

私がお見せするのは、一つの生き物の物語です。

 

皆さんは「ヒルコ」を知っていますか

捨てられた神がいたことを知っていますか

子を捨てた神がいたことを知っていますか

 

―国産みの神イザナギとイザナミの子として生まれたヒルコは醜く、不具の子であった。

と、言い伝えられているこの神話を私なりに想像し、創造しました。

「ヒる仔」と名前をつけて。

 

無意識に選ぶのが冷たさより温みなら、その汚れた顔こそ「命にふさわしい」

 

 

 

振付:中根涼花

出演者:4年 福地 柚 藤岡由凪 堀場優希

    3年 奥濱愛実 瀧井万里奈 根之木優衣 服部紗季

      宮崎紗奈子

    2年 杉山 奏 藤澤里音

 

 

作品への意気込み

コンテンポラリージャズ作品「ヒる仔」を創作しました、中根涼花です。

この度、この「Performing Body」は20回目という節目を迎え、さらにレベルアップした舞台をお客様にお届けするために日々邁進しています。

この大学で過ごした4年間、出会った仲間、培った経験、頂いたたくさんの愛。

 

言葉にすれば本当にきりがなく、そのどれもが今作品を作る上での自分の引き出しになっていると思います。酸いも甘いも経験してきたからこそ見える景色から思うことは、一人では何もできないということです。私の思いを形にしてくれるダンサーの皆やスタッフの皆、ご指導してくださる先生方、そして両親の力を借り、思う存分振り絞って、力の限り足掻いてぶつかって壊して、最高の公演を創り上げていこうと思います。

「言葉noことば」

 

作品紹介

私の言葉は本当に伝わっているのか。

画面越しに笑われて怒られて泣かれても何もわからない。

それでも何故人はコミュニケーションをとろうとするのか。

ふと自分の言葉を振り返るとわからなくなる。

 

大切なのは自分の言葉を見失わないこと。

目を見て相手の言葉を聞いて自分の口で伝えること。

そんな当たり前なことをもう1度思い出してみよう。

 

       ボールは言葉。

     言葉が弾めば心も弾む。

 弾んだ心が体とリンクし表現を始める。

 

 

振付:堀場優希

出演者:4年 城あすか 田中彩乃 永石 凌 中根涼花

      吉田香奈子

    3年 工藤はなゑ 平田和人 水本壮一郎 柳村安泉

    2年 中川晏奈 根岸 花

 

 

作品への意気込み

「言葉noことば」の振り付けをしました堀場優希です。

 

私は玉川大学で4年間あらゆる分野の表現というものを学んできました。そのなかで作品を創作するにあたり、表現ということをテーマの根底に置きたいという想いがありました。

ある日授業で発言が少ない私たち生徒に対し、先生から「表現を学ぶ場で何故自分の意見を表そうとしないのか」とお話があり、自分にとって言葉とは身近な表現方法であるのに時と場合によっては言葉の存在価値が変わってくるものだと思いました。

そんな想いを抱き作品を創作していく中で、改めて自分の持つ言葉とは、表現とはどのようなことであるのかを見つめ直すことが出来ました。

 

 

作品をご覧になった方々が自分にとって言葉とはどのような存在であり、自分の言葉は相手に届いているのか。大切にしてる言葉ってなんだろうと思い返して頂ける作品になれば良いなと思います。